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張掖丹霞観光

『張掖丹霞国家地質公園』は中国の甘粛省張掖市に位置しています。丹霞地貌は、張掖市から南西に約40キロのところにあり、丹霞地質公園で見ることができます。『張掖丹霞国家地質公園』の目玉である通称ー七彩山は、2002年に発見され、2008年に一般公開されました。まだ新しいため、中国人ですら知る人ぞ知る秘境だという話すらあります。まさに圧巻、これぞ絶景、というべき風景に距離感もサイズ感にくわえて色彩感まで狂いそうです。映画のロケに使われたことがきっかけで近年注目されるようになったそうです。

マルコポーロの東方見聞録でも知られるシルクロード河西回廊の町、張掖より約50kmほど離れた場所に、張掖丹霞地貌という赤い堆積岩で形成された美しい縞模様の地層が見られる広大なカルスト地形があります。中国語で「丹」は赤や朱色を意味し「霞」は夕焼けなどで空が紅色に染まる現象、または雲が鮮やかな色に染まる「彩雲」のことを表します。その名の通り、夕陽を受けて大地が徐々に紅く染まっていく様はまるで異空間にいるかのような美しさです。多彩な形にうねる地層が大地に見事な赤のグラデーションを生みだし、沈みゆく夕陽が大地に陰影を描きます。その光景は中国のグランドキャニオンとも称されます。

この張掖丹霞地貌、実はごく最近の2002年に発見されたばかりの中国でも知る人ぞ知る絶景ポイント!観光地としての整備が進められ、徐々に観光客が増えているようです。貴州省の赤水、福建省の泰寧、湖南省の莨山、江西省の龍虎山、広東省の丹霞山、浙江省の江郎山です。これらは全部、世界遺産に認定されています。西北部の甘粛省張掖にある丹霞地貌だけが世界遺産に含まれていません。

張掖の丹霞地貌は、南部の丹霞地貌とは異なっています。他のところがその名の通り、赤いのに対して、張掖のものは七色のシマシマ模様なのです。2009年には、中国の名映画監督、張芸謀の「女と銃と荒野の麺屋(原題『三槍拍案驚奇』」のロケ地となり、一躍有名になりました。今、張掖の丹霞地質公園は、観光客が爆増と言われるほど人気の観光地なのです。
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